違和感
前回の続きです。
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「・・・!?」
違和感だらけ・・・わけがわからない・・・
・・・つづく
いったいどうなってるの?
目の前の今西くんは、自分が知っている今西くんではない!
そう確信したアヤは、急いでホテルの部屋を飛び出した。
怖かった・・・
誰だかわからない人と一緒の部屋にいたこと。
もしかしたら追いかけてくるかもしれないこと。
アヤはとにかく急いでその場を離れようと思った。
「22年かかってようやくはじめてのキスだね」
という一言で、今までに感じていた小さな違和感が
一気につながったのだ。
高校生で初めてのデートの時に、ロックバンド「オアシス」について熱く語ってくれたのに、さっきはオアシスの曲も知らず「洋楽くわしくなくて・・・」という言葉。
一緒にとんこつラーメンのお店に行ったのに「この店好きなんだ」っていってたのに、「ラーメンはしょうゆ派」なんて変だと思った。
そして、初めてのキス。忘れるはずがない一度きりのキス。それなのに・・・
ホテルから随分はなれた公園のベンチで
息の乱れをおさえながら、いったいどういうことなのかと・・・混乱していた。
その時、スマホが鳴った。
今西くんからだった。
・・・次回につづく
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